「澁澤龍彦の驚異の部屋」展@ギャラリーТОМ [展覧会@西洋美術]
「澁澤龍彦の驚異の部屋」展
2007年4月7日(土)~5月20日(日)
ギャラリーТОМ
http://www.gallerytom.co.jp/ex_page/ex.html
埼玉県立近代美術館での「「澁澤龍彦-幻想美術館」展と同時に、
もう一つの澁澤龍彦展、が渋谷(神泉)のギャラリーTOMで開催されている。
← ギャラリーTOM外観
今日で終わりなので、宣伝にも情報にもならなくて申し訳ないけれども、ささやかな感想を。
澁澤龍彦の「部屋」と銘打つならば、以下のポスター等の様に、
おどろおどろしいというか、重厚な部屋が再現されているのかと思ったらば。
確かに、展示されているのは、澁澤氏が好みそうな品々で、イメージには違わない。
(ちなみに出品作家は、池田龍雄、大月雄二郎、加納光於、桑原弘明、合田佐和子、
アンティエ・グメルス、鈴木真、建石修志、谷川晃一、中西夏之、四谷シモンの各氏。)
が、自然光を取り入れたギャラリーの空間の柔らかな明るい雰囲気に、
それらの作品が意外に溶け込んでいた。なぜか違和感がない。なんだか不思議。
そして、巌谷國士氏が異国で撮った写真も、「澁澤龍彦の光景」というタイトルで
同時に展示されている。(写真は3万円で販売。)
テーブルに積んであった、巌谷氏の写真を入れたファイルを眺めつつ、
出西窯のカップで珈琲を頂いた。(珈琲、紅茶とも200円で頂けます。)
このギャラリーの展示室は、入ってすぐのスペースと奥の小部屋(←巌谷氏の写真がある部屋)、
そして上階の小さなスペースの3つがあり、ベランダにも出られる様になっている。
ベランダに出て見える光景は、普通の住宅街、なんだけれども、
外の空気を吸えるのって、それだけで開放的で気持ちいい。
こぢんまりした企画なので、埼玉県立近代美術館の展示とは逆に、
観るのに時間がかからないので疲れることもないどころか、
この空間が心地よくて、時間があればこのギャラリーに通って、
珈琲、紅茶を飲みながら(←ここポインツ高し)、ぼーっと時を過ごしたくなった。
外観でわかりました、渋谷に出るときにこのギャラリーの前をよく通る道でした。初めて行く人にはわかりにくいかな。記事の中に懐かしい人達の名前を見つけました。m25さん、いろいろ出かけていますね。
by いっぷく (2007-05-27 15:18)
>いっぷくさん
なんとご存知とは、びっくりしました。
仰る通り、駅が住宅街の中にある感じで目印になるものがないので、
わかりにくかったです。
松濤美術館への案内標識があったのでラッキーと思ったのも束の間、
右に行くべきところを左に行ってしまい、気がついたら246に出てました・・・。
出品作家の方達は自分はご存じない方ばかりだったのですが、
懐かしいなんて、いっぷくさんは国内事情にもお詳しいのですね。
学生の頃は、興味の有無に関わらず目に付く展覧会には足を運んでいましたが、
ここ数年はマグリットが出品される展覧会にしかいかないという体たらくでした。
それが最近、道案内としてよいブログに出会えたのでまた通い始めた次第です。
でも、記事を書くのが追いつきません・・・。
by m25 (2007-05-31 00:25)
m25さん間違って出てしまった道は246じゃなくて山手通りだと思いますよ、あのあたり工事がながく続いていてだいぶ風景もかわります。
むかし、シモンさんとはお茶したことありますよ。
by いっぷく (2007-06-07 08:03)
>いっぷくさん
地図をみてみたらば、ご指摘の通り、山手通りでした。
実は渋谷に近い場所なのに、全然しらない場所だったりします。
しかし!
シモンさんとお茶なさったなんて、凄いです!
あまり人形のことはわからないのですが、
澁澤龍彦展で観た、没後に追悼で作成した天使の像は、
なんだか透明な存在感というか、よかったです。
ところでシモンさんといえば、万博の時だったか、
マグリット人形を作成したらしいんですが、何かご存知ですか?
検索すると多少の情報はヒットしますが、今は何処に・・・。
by m25 (2007-06-10 14:05)
シモンさんの人形を専門に保存展示している館がありますよ。
マグリット人形に関しては残念ながら何も知りません。
縁があったのは兄が彼と親しいのでその関係でした。
その兄はNYで画家をしています。
by いっぷく (2007-06-14 07:42)
>いっぷくさん
人形専門の美術館があるのですね。マグリット人形もいるのかな・・・。
お兄様、画家でいらっしゃるんですか。
しかもNYご在住なんて、アート三昧可能なご環境。なんて素敵な。
by m25 (2007-06-16 00:45)
m25さん ここをネットでご覧になればと思い書きこみます
四谷シモン人形館・淡翁荘です。
http://www.kamada.co.jp/simon/simon.html
by いっぷく (2007-06-17 05:39)
>いっぷくさん
リンク有難うございました。お礼が遅くなってすみません。
でもこれだけ人形が沢山あるとなんだか怖い様な・・・と思ってしまうのは、
人形を“モノ”というより“ヒト”に近いものとして感じてしまうからでしょうか。
(そうはいっても、マグリット人形は気になるってゲンキンですよねぇ。)
絵や彫刻の様に、素直に作品としてみれればいいんですが・・・。
by m25 (2007-06-22 22:59)
久しぶりに確認したいことがあって読み返してみたらば。
コメントに“ご存じない方”って・・・。
記事本文ではないので訂正も出来ず、恥をさらし続けざるを得ない。
恥ずかしすぎる・・・・・・。
by m25 (2008-04-27 00:59)