SSブログ

美のひととき展@宮崎県立美術館 [展覧会@マグリット]


         


美のひととき展

 「観た。聴いた。知った。美の誕生と旅の軌跡。」と銘打って、
作品の来歴を辿ったり、アトリエや展示空間を再現したりと、
一味違った展示方法でコレクションを楽しめる展覧会。


会場    :宮崎県立美術館
会期    :2008年1月11日(金)~2月3日(日)
開館時間 :10時~18時(入館は閉館30分前迄)
休館日   :1月15日(火)、21日(月)、28日(月)

 


展覧会の構成は、下記の通り。

【ひととき1: ここから美が生まれた】
  □ 宮崎県立美術館のコレクションといえば、まず瑛九。
    絶筆「つばさ」を描いたアトリエを再現し、点描作品に囲まれた展示空間を実現。
 
【ひととき2: 作品名はメッセージを読み解く鍵となる】
  □ コレクションの目玉となれば昨年のシュルレアリスム展でも存在感たっぷりだった、
    マグリットの「現実の感覚」もはずせないところ。
    前述の展覧会での作品タイトルを解説するキャプションはわかりやすくて秀逸だった。
    企画展の成果をコレクション(展)に還元出来るのっていい流れだと思う。

    そして今回の展示では、背面の壁を黒のフェルトで覆い、展示位置を通常より高くし、
    揺り椅子に座って、「現実の感覚」の浮遊感をより楽しめる様に工夫が凝らされてるとのこと。
    しかも、なんとアクリル板を外した状態で観られるそうな。客の要望に応えてくれるのが嬉しい。

  □ マティスの「ジャズ」を、ジャズ音楽が流れる空間をイメージした部屋に展示。

  □ 加納光於のシリーズ版画を初公開。
 

【ひととき3: 世界を旅した作品たち】
  □ ピカソやクレー等の作品から、作品の裏に残る展示来歴や作品輸送用木箱の秘密を紹介。
  □ アメリカで活動した宮崎出身の伊達孝太郎の作品も紹介。
 

【ひととき4: 生活の中で美は楽しまれてきた】
  □ 日本間におさまった襖絵(山内多門作「芦雁図」)、
    行灯に浮かび上がる屏風絵(岡部南圃)、
     床の間に掛けられた掛軸(根井南華「松鶴図」)と、
    日本画を和の空間で味わえる様になっている。
    「金刀比羅宮 書院の美」展や相国寺での若冲展でも和室を再現していたけど、
    こういうのは作品の味わい深さが増すので大歓迎。
    
 
【ひととき5: 収蔵された作品は・・・】
  □ 収蔵庫の仕組やブロンズ彫刻の石膏原型を公開。

  □ 光の変化で表情が変わる彫刻作品の魅力を紹介。
    シュルレアリスム展でのアルプの「植物のトルソ」で凄く感じたけど、
    ライティングや背景等で、絵画以上まったく表情を変えるのが彫刻。
    学芸員の腕の見せ所でもあるかと。
    


展示に加えて、関連イベントも楽しめそうで期待大。

  ■ 学芸員によるギャラリートーク
    会期中の日曜日、11時~と14時の2回開催。
    チケットが必要。

  ■ アートゼミ「県美のコレクション」
    1月12日(土)・19日(土)・26日(土) 10時半~11時半。
    展示作品を中心に、収蔵作品への理解を深めるゼミ。
    チケットと事前申込が必要。

  ■ 学芸員体験コーナー
    会期中実施。
    掛軸の扱いや作品の展示方法、照度調整等が体験出来る。
    無料。
    (これは楽しそう…。)

  ■ アートゲーム 〔展示室4(彫刻展示室)・です〕
    県立美術館名品のアートカードを使ったゲーム。
    会期中の土曜日、15時~15時半まで実施。
    無料。
    小学生以上対象だそうだが、大人がやってもいいんだろうか?


展示詳細はこちらの公式サイトからどうぞ。割引券もあり↓
http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/box/tokubetsu.html


ちなみに、サイトには“安らぎの「ひととき」をお過ごしください。”との一文があるけど、
それは無理じゃなかろうかと…。
ゆったり楽しめそうな反面、普段観れないものが観れるなんて、盛り上がってテンション高くなりそうだ。
しかし遠い・・・何故宮崎はこんなに遠いのか・・・。(そして釣り糸を垂れるのか・・・。)


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。