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シュルレアリスム展-謎をめぐる不思議な旅-@姫路展 [展覧会@マグリット]

「シュルレアリスム展-謎をめぐる不思議な旅」
 
2007年9月15日(土)~10月28日(日)
 姫路市立美術館

 http://www.city.himeji.hyogo.jp/art/kikaku/index.html



チラシ(ポスターも同デザイン)↓
  

気になるポスター、埼玉、岡崎とおそろいだったものの、
山梨、宮崎はオリジナルだったので、
さて姫路はどうくるかと楽しみにしていたら、原点回帰。

こんなポスターも↓

最初のデザインに戻ったんだ、と気を抜いていたら、
しっかり違うバージョンもつくってたとは。
別デザインの小サイズをつくったのは姫路だけじゃないだろうか。
(各地の鉄道系の吊広告までは確認出来てないけど。)


チケット↓
  
ここでチケットはいきなりマグリットづくしを覆してデルヴォー登場。
しかも所蔵作品ではないところがまたミソ、というか、そうきたか!って感じ。
黒と緑のテーマカラーに作品がぴたりと絶妙にあうのが堪らない。
そして。
何故もぎられるところにデザインを入れるのか・・・。凝りすぎ。
もぎられたくなくなるではないですか・・・。


と、半年以上の長期にわたって国内を巡回した
「シュルレアリスム展-謎をめぐる不思議な旅」も、
とうとう最終地での終盤を迎えた。


最後だし1度しか観れないので、名残を惜しんでじっくり鑑賞したかったのだけど、
前日からの駆け足で朝一で無理矢理兵庫県立美術館行きをねじ込んだ為に、
なんともばたばたの鑑賞となってしまった。
(でもいつまでも後ろ髪引かれるよりも、よかった・・・のか??)

展示室入口に向かう長い通路の壁に、
展示室の章毎のレイアウトと主要作品の展示位置が図解してあった。
親切!

この美術館の企画展示室は長方形なので、
縦長に2分割してUターンする形式で展示されていた。
順路がわかりやすくて、動線がスムーズなので観やすくて助かる。
また、壁に番号を振る形で順路が示されていたのが有難かった。
(矢印の案内板だと、どこを指してるのかまごつくことも結構多い。)
結果、
ロープと一緒に作品が仕切りの役目を果たしているのが不思議な感じ。
それ故にぐるっと作品を360度眺めるというのが出来なかったのが
ちょっと残念だったけど。

デルヴォー、マグリットはコーナーを使ってL字形ではあるけれど、
壁にずらっと並ぶのでなかなか壮観。
他の会場も廻ってきたのに、この美術館ならではという気がしてしまうのは
ベルギーファンの欲目かな。

アルプの植物のトルソは、本体自体に現れた影の柔らかい陰影と、
壁面に投影される影のラインがまた趣きあり。
彫刻には疎いし、観てそれが何かなんてわからない造形なのに、
ハルプに惹かれつつある様な。


そして担当学芸員さんの解説会にはぎりぎりで駆け込む。
出品作品をスライドで表示しながら、作家と技法について一通り説明後、
ここの美術館らしく、ベルギーのシュルレアリスムに焦点をあてた話に。
2つの雑誌が刊行されたことや、マグリットの作品の技法の遷移、
デルヴォーの出品作品についての解説などなど。

そして、最後に図録の紹介で〆られた。
今回、通常版(埼玉展の記事参照)と特装版が作成されたのだけど
当初は全部、メレット・オッペンハイムばりにファー(毛)仕様にするつもりだったそうで、
でも手作業だと数がこなせないから特装版にしたとか。
通常版も、お土産版シュルレアリスムとして、オブジェといえる出来映えの自信作で、
見た目だけではなく、中身(解説)にも力を入れたとのお話。
実際、手触りにロゴのデザインとか、凝っていると思う。デザイナーさんの存在感大。

迷ったけど、今回の記念に特装版(¥5,500)を追加購入。でも勿体なくて未だ開封出来ず。
(写真は小さいけど宮崎展の記事参照。)


これで、2つのシュルレアリスム展のスタンプラリーもとうとう終了。
横浜の方の展示はまだまだ長いので、しばし余韻に浸りたい。
(展示作品についても、語れたら、とは思うけど、はて・・・。)


 -----------------------------------------
おまけ。
↓こんなんつくってました・・・!
  
いわゆるフリーカードで、割引券も兼ねてるもの。
地元民でないとGETするのに苦労するというよりまず不可能なので、
展覧会グッズのポストカードとして売って欲しかった程そそられる品。
GET出来て感涙。


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コメント 8

いっぷく

すごいですね、 最後の姫路市立美術館まで行かれた意気込みに
情熱が感じられます。
それぞれの美術館でこの企画に関しての打ち出し方が違う事も知りました。どこもすべて同じに巡回すると思っていたので。


購入された記念の特装版を未開封でそのままに手元にある
M25さんの思いは理解できますよ。
by いっぷく (2007-10-25 06:45) 

kiki

がんばって下さい、magrittian!?
というか、お疲れ様でした。
文末「GET出来て感涙」とあるものは何でしょう?
小さくて、、。あと2日ですね、
思いがけず貴ブログに出会いました。
近くだから行ってみます!
とても興味が湧いてきました。
私もシュルレアラー?になろうかと!?
by kiki (2007-10-26 20:33) 

m25

>いっぷくさん

 >すごいですね、 最後の姫路市立美術館まで行かれた意気込みに
 >情熱が感じられます。
   情熱というかなんというか、壮大なる自己満足に満足してます。
   国内巡回しなければきっとベルギーに行けただろうに・・・という
   あたりが複雑な気分にもさせますが。
   ほんと楽しかったし、勉強にもなりました。
   
 >それぞれの美術館でこの企画に関しての打ち出し方が違う事も知りました。
 >どこもすべて同じに巡回すると思っていたので。
   一部の展示替えを除けば作品は皆同じですし、
   構成が変わるわけでもないのですが、
   やはり、演出家の腕の見せ所というか個性というか、
   会場自体の雰囲気にも左右されますし、
   印象が変わってくるので、巡回展を観るのは楽しいです。  

 >購入された記念の特装版を未開封でそのままに手元にある
 >M25さんの思いは理解できますよ。
   手に入れるとそれで満足してしまうというものぐさな面と同時に、
   やはり大事にしまっておきたいという気持ちがあります。
   一度包装といたら美しくないですし、痛みますし・・・。
by m25 (2007-10-27 21:30) 

m25

>kikiさん

 >がんばって下さい、magrittian!?
 >というか、お疲れ様でした。
   応援&慰労を有難うございます。

 >文末「GET出来て感涙」とあるものは何でしょう?
 >小さくて、、。
   GETしたものは、割引券兼用のフリーカードです。
   ハガキ状の広告が無料で配布されているものです。
   写真、小さかったでしょうか、すみません。
   ポスターのロゴの配置を変えたデザインです。

 >あと2日ですね、思いがけず貴ブログに出会いました。
 >近くだから行ってみます!
 >とても興味が湧いてきました。
 >私もシュルレアラー?になろうかと!?
  このブログが展覧会に足を運ぶきっかけになったのでしたら、
  嬉しい限りです。楽しんできて下さい。
  率直な感想もお待ちしております。
by m25 (2007-10-27 21:30) 

kiki

こんにちは!
残念ながら、当日仕事その他所用でということで、
感想が書けない状態で、申し訳ありません。(泣)
久しぶりの市美術館鑑賞を期待していたのですが、。
もっと早く知っていればというところです。残念です。

シュールレアラーへの道のりはまだまだですね。
次の企画展に期待です!!

(ちなみに、来年は、その近辺で、下記が開催予定です。
姫路菓子博2008 http://www.kasihaku2008.jp/
その時はシュールなお菓子でも探してみようかと!!

また、所蔵の作品が観られる機会がありましたら、
書き込みしますね!!
by kiki (2007-11-02 15:47) 

錆乃

ご無沙汰しております。
いつも、新しい情報がないかなぁ(他力本願…)と拝見しております。

姫路市立美術館で行なわれていたシュルレアリスム展には
10月の始めに行っていましたが、
フリーカードでマグリットの絵が使用されていたとは……。
思わずパソコンの前で、「欲しいっ!!」と叫んでしまいました。

M25さんが羨ましい限りです。。。
by 錆乃 (2007-11-08 00:02) 

m25

>kikiさん
見逃してしまわれたんですね。好企画だっただけに残念ですが、
美術館で展覧会図録のバックナンバーを扱っている様でしたら、
図録だけでもお手にとってご覧頂ければ、と思います。
(販売されていなくても、ライブラリーにあると思います。)

菓子博、和菓子洋菓子が入り乱れるんでしょうか。
試食なんかあったら目移りして困ってしまいそうです。
といいつつ、姫路に行く機会は限られてますので、
菓子博も行けるかどうかわかりません・・・。
現地ならではの情報、お待ちしております。
今後とも宜しくお願い致します。
by m25 (2007-11-08 02:09) 

m25

>錆乃さん
新しい情報でしたら、まだ詳細不明ですのでupしていませんが、
来春あたりに東京都写真美術館で
シュルレアリスム関連の写真展が開催されます。

フリーカードは早々になくなってしまったそうです。
オークションにでも出ればいいのですが、見かけません。
お分け出来ればいいのですが、手元にも1枚しかないもので、すみません。
by m25 (2007-11-08 02:10) 

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