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シュルレアリスム展-謎をめぐる不思議な旅-@山梨展 [展覧会@マグリット]

山梨展のチラシ、前2館を踏襲するかと思いきや、埼玉展、岡崎展のスタイリッシュな
格好いいデザインとは打って変わった爽やかで優しい雰囲気のデザインに。
夏という暑い季節、これまでの山梨県立美術館のポスターの雰囲気等を考慮したそう。
印象が180度くらい違うけど、これはこれでいい感じ。
岡崎展と山梨展のみの出品となった「レディ・メイドの花束」を持ってきてるけど、
白を基調としたポスターの雰囲気になかなかあってたり。
季節や客層まで意識するなんて細やかな気配りだ。


チラシ(ポスターも同デザイン)↓
   

チケット↓
 


さて、6月最終日、5時半起床。

自分にとってはありえない時間に起きたせいか、雨が降るどころか、
某高速バスの発券システムがダウンしていた。
寝坊の可能性があるからあえて予約せずに当日券買うつもりだったのに、
日頃の行いが悪いせいか?!
窓口は長蛇の列、というか全く動かないので、諦めて電車にしようかと思いかけたところで、
なんとかの残り1席の乗車券をGET。
が、車内には空席多し。しかし指定席だし満席のはずなので、
座席移るのも躊躇われ(←小心者だから)、通路側は寝にくいと思いつつも熟睡。

10時頃、甲府駅前バスターミナルに到着。10時半過ぎの路線バスに乗って、
山梨県立美術館に到着。


ゆったりした敷地内で緑に覆われた、低めの煉瓦っぽい建物。
壁面にはミレーの写真が掛けられている。流石ミレーの美術館。

そして入口に目を転じると。「現実の感覚」を使った大きなボード。


そしてさらに目を転じると記念撮影用のミレーの「種まく人」が。
 ← 顔は正面向いて体が横向きだと微妙だ。



まずはミュージアムショップの下見を済ませて、併設のレストランへ。
が、これが外れで・・・。
展覧会企画メニューがないのは、ちょっと寂しいけど別にいい。
が、折角ワインどころなのに、メニューに並ぶワインは外国産ばかり。
グラスワインがもしかしたら地元産かもしれないけど、
地元のワインと明記したものが無いなんて、寂しいったら。
もしかして自分が見落としただけで、個別メニューでもあったんだろうか。
料理の方には肉や魚に地元産素材を使用してたけど。

今回はカルボナーラを注文。
スープとサラダがついてくるのだけど、この2つをさあ食べようというタイミングで
早々とパスタ登場。スープとサラダ食べてある間に伸びたり冷めたりしそうで、
なんだかなーと思いつつカルボナーラを食べてみれば、味がない。
自分の舌が鈍いだけなのか、麺を茹でる時に塩を忘れたのか、どっちなのか・・・。
外食して、まずいって思うことめったにないんだけどなぁ。
果物からお酒から美味しいものがありそうな土地なだけに、残念。

  ← 室内の雰囲気はよかったのに。


と、観る前にテンションが下がってしまったけれど、気を取り直して展示室へ。
折角ここまできたのにミレーを観ないなんて勿体ないけれど、時間の都合上、常設展は断念。

そして展示は、三度目だからか、展示室の空間のせいか、
ゆったりさくっとまわれて観やすいのが嬉しかった。
山梨展で印象に残ったのは、第4章「無垢なるイメージを求めて」のオブジェ。
彫刻はさっぱり・・・、の自分を惹き付けたのが、ジャン・アルプの「植物のトルソ」。
角のコーナーに設置された(為、裏側からは眺められない)
白いボディに照明が描く影の表情がなんとも。
一瞬、すっと伸びたトカゲの様にも観えたけれど、女性の体を思わせるラインでもあり、
すらっとした曲線の陰影に何故かひきつけられる。
第4章のコーナーだけ展示室の壁面が一面黒にしてあったのも
演出効果を増してたのか、ライティングで表情が変わるのをしみじみと実感。
彫刻作品の美しさに気づかせてくれた展示に感謝。

 ←ジャン・アルプ 「植物のトルソ」 1942年


一通り展示を観た後、ギャラリートークに参加。
担当学芸員さんのお話はわかりやすく、色々なお話を聴けて興味深かった。
ミレーの美術館らしく、ミレー作品を流用したダリの「不死のための10の処方」を
取り上げるというサービスもちゃんとあり。



・・・そもそも今回のシュルレアリスム展、国内所蔵作品を持ち寄って巡回、なのに、
山梨県立美術館からの出品はゼロだったりする。
何故かというと、コレクションがないがために展示出来ない不足を、
企画展を招致することで補完する、ということだそうで。
そういえば数年前にいマン・レイ展も開催していたけど、
ミレーを売りにしつつも、それだけに拘るのではなく、
地元の方達に多様なアートの世界を提供しようという姿勢に感心。


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おまけ。
イベントのお知らせでこんなもの作ってらっしゃった!
こういったものに、ファンはついつい反応してしまう・・・。
         ← 実はプリマヴェーラもアイコンみたく登場してたり。


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コメント 3

ryuji_s1

ステキな美術展 楽しそうですね

イタリアンレストランか゛いまいちでしたか
寂しいですね
山梨なら地元のワインも美味しい物がアルのに

TBさせていただきました
by ryuji_s1 (2007-08-24 15:12) 

いっぷく

ここに行った事ありますが、レストランは気にしてなかったせいか、
わからなかった。でも山梨と言えばワインの里、甲州ワインを大きく打ち出していないのはさみしいですね。
by いっぷく (2007-08-24 20:38) 

m25

> ryuji_s1さん
 そうなんですよ、食べ物もお酒も地元に豊富にあるだけに、勿体無くて。
 (一応、食事は○○産の魚とか○○産の肉とか地元さんの食材を
  使ってましたが。)
 展覧会は充実しててよかっただけに、残念でした。
 たまたま自分がハズレくじをひいただけで、ほんとは美味しいレストランで
 あることを祈ります。
 TB、有難うございました。

>いっぷくさん
 いらしたことあるんですね。お目当てはミレーだったんでしょうか。
 折角いい雰囲気のレストランだけに、やはりワインはどんどん地元産のものを
 メニューに載せてほしいものです。
by m25 (2007-08-27 00:55) 

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