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ベルギー王立美術館展@大阪・国立国際美術館 [展覧会@マグリット]

関西アート三昧:3日目


昨年秋から半年以上にも渡って国内に滞在してくれたベルギー王立美術館の名品の数々。
いよいよお別れの時が近づいてきた(といっても既に1ヶ月も前に終わった訳だが)


大阪展のポスターは、ブリューゲル(一族)という展では
東京&長崎と同じなんだけど、デザインをがらっと変えてきた。

↓大阪展チラシ (ポスターも同デザイン)
  



↓大阪展チケット
  

 
もぎりにまで絵を使われると、もぎられたくない・・・。

それにしても、ここにきて、宣伝にマグリットを使わないなんて予想外。
展示室内の物販だけでなく、ミュージアムショップにも
マグリットのグッズや絵葉書沢山あったから、人気の程は認識してるはずなのに。

東京展のあの鉄道各社の怒涛の「光の帝国」バージョンポスター攻勢、
長崎展のあの「光の帝国」バージョンチラシの出来栄えを踏まえた上で
あえて外したのか、気になってしようがない。
(まあ、ポスターの前で指を咥えて涙を呑む辛さを味わわなかったという意味では
 ほっと出来たんだけど。)

チケットに使われてる絵も、ブリューゲル・パパの「イカロスの墜落」ではなく、
ブリューゲル・息子の「婚礼の踊り」。
あくまで独自色を出したかったのか、この作品こそはという思い入れがあったのかどうなのか、
気になる木になってしまう・・・。
(チラシやポスターにも、読売新聞が「大阪発刊55周年」なんて強調してるし。)

 

まずは国立国際美術館に行く前に、梅田の新阪急ホテル壁面の宣伝を鑑賞。
美術館の最寄駅の1つが阪神の福島駅だから、グループのよしみで宣伝してくれたんだろうか。


 阪神といえば、プリペイドカードを買い損ねたのがちょっと悔しい。
(大阪市営地下鉄のはGET。
 
東京メトロは何故発売してくれなかったんだ!と思っていたら、
 東急が発売していたとごく最近知った・・・。何故に沿線の電鉄ではないのか??

   
↑ 左が阪神電車、右が大阪市営地下鉄のプリペイドカード。

 
さて、移転オープン後初めての国立国際美術館。
まあたいそうな立派な建物で・・・気合?
   
(↑ちょっと色をいじりました。)


実はこの日、当初の予定は、併設のクイーンアリスでベルギー展特別メニューでランチ→鑑賞、
だったのに、うっかりお気に入りの本屋さんで店員さんと1時間以上話し込んでしまい、
ランチは諦めて、取り敢えず空腹をなだめる為にワッフル&ビールを流し込むことに。
ワッフルにあわせるなら甘いクリークの方があうとは思ったけど、余りにも高いので断念。

↑テラス席もあり。


↑ ワッフル&禁断の果実。

 

お目当ての前に、杉本博司の新収蔵作品展を軽く流す。
時間がないので文字通り流しただけだけど、暗いながらゆったりした空間で、
中央に配した柱の列に大作が1点づつかけてある雰囲気がいい。
展示室と作品の空気がすごくあっていてよかった。
が、余韻に浸るまでもなく地下の企画展示室へ向かう。

↑杉本博司の新収蔵作品展
 常設展でもきっちりポスターを作るあたり、気合が感じられる。



さて、今回の展示は・・・。
わりと照明が明るめで見やすいかも。
スペースも広めなのか人が少ないのか、ゆったりした感じ。
日曜日なのに人が少ないのはよいのか悪いのか、自分のペースで観られるのは有難い。

これぞ、という作品は、カラーの柱みたいな枠で囲まれてる。
見て見て!という感じにアピールしてるのは、土地柄なのか、親切か。

それにしても、最後のマグリット、「女盗賊」だけが、他の2点(「血の声」、「光の帝国」)と
離れた壁に掛けてあったのはなぜだろう。
スペースが開き過ぎるからというには、他の2点の脇の空間も余ってたし・・・。気になる・・・。


大阪展は、講演会にコンサート、ファッションショーに映画に落語と盛り沢山のイベントだったのに、
担当学芸員さんのギャラリートークが無かったのだけが残念。
各館の個性の違いが楽しみなのに。

作品の感想は書き出したらキリが無いし(図録見ながらなら素描以外全部書いてしまいそうだ)、
長崎展の時に書いてるので、今回は省略。
そういえば、月一で通った東京展は、一回も記事にしなかった・・・。

なんにせよ、ベルギー美術大好きな身としては、東京、長崎、大阪と、巡回展全部まわれて満足。
(長かった・・・。)
しかし、巡回展詣でが、昨年から今年にかけてのこの展覧会だけに終わらなかったのは大いなる誤算。
国内マグリット展はしばし先にしてもらわないと、体力が持たない・・・。
(なんて書くと、マグリットファンに邪道と怒られそうだ。すみません。)

 

余談だけど、↓は、展覧会チケットの半券で特典ありの展覧会協賛店MAP。
バレル」に「肥後橋ドルフィンズ」と、肥後橋には何故かベルギービール店も集まってるので、
この展覧会にはぴったりの地区だったな~。

とかいいつつ、終わって呑んだくれてたのは、
グラン・ドルフィンズ@心斎橋だったり。
(歩いて行ける距離だし、肥後橋店は休みだったし・・・。)


 有難う、ベルギー王立美術館展と、関係者の皆様!


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コメント 3

いっぷく

東京、長崎、大阪と、巡回展全部まわった人なんてそうそういるもんじゃないでしょう、熱意に驚きです。
by いっぷく (2007-07-31 06:00) 

Tak

こんにちは。
TBありがとうございました。

実は大阪に京都の「若冲展」を見た後に行きました。
目的はずばり杉本博司。
あわせてTB送らせていただきました。

クイーンアリス・アクアは私も大好き!
竹橋の近代美術館にも入っているので
展覧会後は必ず行くようにしています。
意外とボリュームあるんですよね。
by Tak (2007-07-31 11:38) 

m25

>いっぷくさん
 基本的に、マグリット単独展しか巡回しないんですが、今回は、
 ベルギー王立美術館初訪日にくわえ、1954年ものの「光の帝国」が
 来てくれた嬉しさから、つい浮き足だってしまいまして・・・。
 熱意と見做して頂けると嬉しいですけど、単なる阿呆です。
 生活犠牲にしてます・・・。

>Takさん
 杉本博司展、空間の演出がよかったですね。
 ご本人の手によるというのも、作品を一番効果的に観せる、という点で
 よい企画だと思いました。
by m25 (2007-08-02 23:57) 

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