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シュルレアリスム展-謎をめぐる不思議な旅-@岡崎展 [展覧会@マグリット]

関西アート三昧:初日-愛知県で途中下車 


2007年4月1日(日) ~5月27日(日)
岡崎市美術博物館@愛知県
http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/bihaku/top.html

1ヶ月以上も前に観た展覧会なんだけど、山梨展の前に岡崎展は書いておくべきだ!
と思ったので、今更乍ら感想など。


岡崎展のチラシ↓
  

岡崎展のチケット↓

※ チラシとチケットのデザインは、埼玉展とお揃い。



5月下旬、関西に行く用事があったので、混雑を避けて平日に美術館に行こうと
水曜日から休みを取っていて、皮切りをこの展覧会にしようと思っていたのに。
仕事が終わらず金曜日にずれこむ羽目に。(仕事を片付けられなかった自分が憎い・・・。)

そもそも今回のシュルレアリスム展国内編、巡回展を観る予定はなかったのだけど、
関西に行くんなら、途中下車すれば岡崎展みれるじゃないか、と寄り道。
いや、前から岡崎市美術博物館には一度行ってみたかったんだな。

仕事のたたりか、大荷物かかえてるのに、雨に降られてしまい、
外観を堪能出来なかったのが残念。

 


バス道路沿いの看板も、


緑の敷地では向こうに透けてるって、「白紙委任状」にはぴったりなんでは。


この外観、裏側からも観たかったんだけど、雨に負けた・・・。
でも遠目にもわかる「現実の感覚」には盛り上がりますとも。


展示室入口脇の「現実の感覚」のでっかいボードにもうっとりしつつ、
会場に足を一歩踏み入れたらば。
濃いグレーに統一された室内の雰囲気に呑み込まれる。
シックな感じというのか、上手く表現出来ないのだけど、もろ自分好み。

そしてしょっぱなから目をひくのが、左手のブルトンの部屋を再現したコーナー。
岡崎市美術博物館所蔵の品で(イメージを)再現したというのがまた凄い。
埼玉展を観た時にもここのコレクションの質量に驚いたけど、
こんなことが出来るなんて相当だ。

通路が狭いせいか照明の具合が悪いのか、作品に自分の影が映るのが気になったけど、
右手の壁に埋め込まれたケースの中にデュシャンのBOXシリーズや本の類が
並べられてるのが、なんだかショーウィンドウを眺めてる様でうきうきしてしまった。

そして通路を右に折れた先は行き止まり。
何かあるのかと更に角をまがって、息を呑んだ。
突き当たりが小部屋になっていて、扉の無い入口の頭上には大きな垂れ幕がさがり、
そこには黒系の地に暖色系の”HANS BELLMER”の文字。
そして正面奥の壁には小さなディスプレイ、画面で映像が蠢いている。
小部屋の中に足を踏み入れると、両脇の壁に並べられたベルメールの写真に囲まれる。
ちょっともう、このセンスにはやられた、と思った。こういうのってもう堪らない。
写真に残せなかったのが残念。
なので、無理矢理イメージ画像なんか作ってみたり↓


残りの展示室のは壁はトーンが変わってクリーム系だったか、
柔らかい明るく開けた空間にゆったりと彫刻が並んでたのが印象的。
マグリットファンとしては、「現実の感覚」と「レディ・メイドの花束」の
2つの大作が背中合わせというのをしばし堪能。

そして最後、彫刻等のある空間は、広くて明るい空間。
「無垢なるイメージを求めて」という章立てにあわせて、
伸びやかなスペースを演出したんだろうか、なんて思ってみたり。



いやほんと岡崎展、 これは見逃さずにすんで本当によかった。
美術ってのは鑑賞する為にあるけど、如何に「観せ」るかを凄く考えたんではないかと。
ほんと、「魅せ」られてしまった。


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いっぷく

岡崎市美術博物館の透けた看板がしゃれてますね。
いろいろ鑑賞するのにガラスで保護したり、ケースに入れてしまう場合は
照明に気を使って鑑賞者がよく見えるようにとの配慮は欠かせませんね。
ガラスが目障りにならないディスプレイは気持ちのいいものです。
それにディスプレイに感動するってありますね、HANS BELLMERの展示ではそれがm25さんの好みだったんですね。
by いっぷく (2007-07-07 19:30) 

m25

>いっぷくさん
 岡崎市美術博物館、建物自体も楽しめそうです。
 次回の帰国は名古屋経由なんて如何ですか?
 プライスコレクションにダリ展、シュルレアリスムの2展覧会と、
 名古屋の美術館も熱いです。

 ディスプレイですけど、実はハンス・ベルメールって好みではないんです。
 人形ってリアルで怖い気もして。
 でも今回の展示は、好み云々以前に、その空間の演出に取り込まれたというか、
 思わず声をあげそうな程に凄く印象的だったんです。
 埼玉で観たからと行ってスルーしなくてほんとによかったと思いました。
by m25 (2007-07-10 01:21) 

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