「地球の旅人 新たなネイチャーフォトの挑戦」展 [展覧会@写真]
日本の新進作家vol.5「地球(ほし)の旅人 新たなネイチャーフォトの挑戦」展
http://www.syabi.com/details/new_sakka_vol5.html
会期: 2007年1月2日(火)→2007年2月18日(日)
会場: 東京都写真美術館 地下1階映像展示室
チラシ表↓
チラシ裏↓
Takさんのブログの記事を拝見して、気になっていたところに、
とある駅で見かけた広告写真にそそられて、観に行った。
Takさんがべた褒めだったという事実だけを覚えてて、
帰ってきてブログ用にチラシや葉書をスキャンした後に
再度Takさんのところにお邪魔したら、既に同じものを載せてらした・・・。
しかし今回は写真が無いと寂しいので、かぶるけれども敢えて掲載。
などといいつつ、案内葉書は菊池さんのだけGET出来ておらず。(あれは欲しかった・・・!)
今回、3人の写真家さんが一堂に会しているわけだけど、
三者三様、どなたの作品もどれもこれもが素晴らしいものばかり。
これは観たものを手元に残しておきたいと、買うつもりはなかった図録の購入を即決意。
図録の表表紙は菊池哲男氏の作品↓
図録の裏表紙は林明輝氏の作品↓
まず最初に、会場入口(受付)前から前川貴行氏のコーナー。
↑案内葉書
動物の生態写真ってのは今迄だってあったけど、こんなシーンが撮れるんだ、とただただ感嘆。
演出などの恣意的なものは微塵も感じられないのに、一枚の作品が成立してるというか・・・。
(絵が成り立ってる、ともいえるんだけど、どうもこういう←↑ありがちな表現じゃないレベル。)
ハクトウワシの力強い目線、今まさにマスをキャッチしようとするクマ(しかも口で!)、
雪の上でごろんと転がるシロクマ・・・、聖母マリアにも通じそうな母クマの優しげな表情。
こんな表情を捉えられるということがもう、凄いとしか言い様がない。
ラッキーなことにご本人が会場にいらしてたのでお話させて頂いたんだけど、
とっさのことにうまく言葉で感動を伝えられない。そのもどかしさをそのまま伝えると、
「言葉で伝えられないものを写真にしてるんだからむしろそれが嬉しい」みたいに
仰って下さったのには感激。
いや、人となりって、やっぱり写真に現れるのかな、と思いましたね。
いかにも表面的な好印象とかとまた違った次元で。
(ああ、だから自分が撮るスナップ写真(人物)は駄目なのかぁ、と納得してしまった。
感動とともに凹み。)
会場にあった写真はフィルムのも多いけど、日本で撮影した展示作品はデジタルで、
やはり時代の流れでデジタルに移行しつつあるとのお話だった。
電子機器は寒さに弱いのかと思ったら、最近はそうでもないとかで、
洞窟の暗がりの中でで魚を食らうクマの大きな作品もデジカメだそう。
(見辛いけど、チラシ裏上段右の写真がそれです。)
補正もなしで黒があんなに綺麗に出るとは・・・。今の技術って凄いんだ。流石Canon?
(そういう自分はNikonユーザ・・・。)
次のコーナーは菊池哲男氏。
↑このポスターの写真が案内葉書に使われてた写真。
ちなみに葉書はこちら↓
(※菊池氏の葉書だけGET出来なかったのが悔しくて、この日記を書いた後日、
新規コレクション展「ようこそ。写真美術館へ!」にかこつけて再訪し、見事GET。
が、30分強で上記展覧会を見終わった後には無くなっていた。間一髪・・・。)
山岳写真って、条件がそろえば、誰でもある程度綺麗な風景写真が撮れること多いと
思ってたんだけれども、そんな思い込みが吹っ飛ばされた感じ。
やはりプロは違う、と当たり前のことをしみじみ実感。
写真の色の鮮やかさが目にしみる。
稜線越しの麓の街の夜景が新鮮な眺め。
星の軌道を撮った写真もよくあるけど、その軌跡が湖面に映ってるのもまた珍しい。
月明かりで撮った幻想的な風景の数々。
粘りに粘ってその一瞬をものにしたんだろうな、と感じ入った。
そして最後のコーナーが林 明輝氏。
↑案内葉書。駅で見た広告にも使われてたのもこの写真
いや、自然をこう切り取れるんですね、とまたただただ感嘆するのみ。
自然が造形する色彩の妙の美しさったらない。
そしてまたそのシーンを見つけ、立ち会うことの出来る素晴らしさ。
これに出会う為にだれだけ苦労されたんだろう、という瞬間に惹きつけられる。
・・・と、なんだかんだとつらつら書いてしまったけど、これはもう、
(当たり前っちゃあ当たり前だけど)観て頂いた方が早い。
キャプションがご本人の言葉で語られてるのがまた嬉しい。観る楽しみが倍増。
素晴らしい、贅沢な企画だと思う。
東京都写真美術館様、企画してくれて本当に有難うございます!
■ 前川貴行氏公式サイト: http://www5d.biglobe.ne.jp/%7Ealaska/
■ 菊池哲男氏公式サイト: http://www.t-kikuchi.com/index.html
■ 林 明輝氏公式サイト : http://homepage2.nifty.com/rin-meiki/index.html
こんばんは。
TBありがとうございました。
また拙ブログ紹介していただき感謝です。
前川氏は素人の私にも
とてもやさしく分かりやすく
色々教えて下さいました。
その所為ではないのですが
個人的に前川氏の作品が
一番心揺さぶられるものありました。
by Tak (2007-02-09 17:03)
>Takさん
コメント頂いたのに、すっかりお返事遅くなってしまって恐縮です。
前川さんのお人柄、うまく言葉に表せないのですけれども、よかったですよね。
直接作者さんとお話出来る機会が多かったという点でも、
今回の企画は素晴らしかったと思います。
それで観えてくるもの、感じるものってありますから。
by m25 (2007-02-25 23:21)