「歌川国芳 奇と笑いの木版画」展@府中市美術館 [展覧会@日本美術]
葉桜の季節になってから云うのもなんだけど、春といえば桜。
美術館で桜といえば、東京国立博物館の庭を満喫出来る「博物館でお花見を」を魅力的だけれど、
日本画好きには、何をおいても府中市美術館。桜も絵画も鑑賞出来て、一粒で2度美味しい以上のものがある。
毎年、春には気合入れまくりの江戸絵画展で堪能させてくれる府中市美術館が今年は浮世絵と来た。
ロンドン→ニューヨークと巡回した「KUNIYOSHI」展に張り合ったのかどうかはしらないが、取り上げたるは、歌川国芳↓
「歌川国芳 奇と笑いの木版画」展
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi/index.html
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi/files/kuniyoshi-mokuroku.pdf
↓ チラシ表
↓ チラシ裏
↓ チケット表
毎年春に作成するチラシはA4見開き以上の大物でそこからして
力の入れ具合が伝わってくるのだけれど、今年はまだ物足りなかったらしく、
オールカラーで3枚綴り。
曇り空なのが残念だけれど、満開の桜を愛でつつ、美術館へ。
あちこちで笑いをとっているのが、こちらの看板。
猫@鯨の背中が、頑張っているそうな。そういやチケットも猫ですね。
こちらでは骸骨がアピール。
国芳といえば、武者絵に妖怪、むだ書き、寄せ絵、猫に金魚と
残した作品の作風の幅広さったらない。
どれもそれぞれの味わいがあり、一定のレベル以上を保ってるのが凄い。
どんな絵を?と気になった方は、wikiを見て頂いた方が早いと思うのでリンク貼っときます。
(色々あるので、挙げてると大変・・・。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E8%8A%B3#cite_note-2
国芳作品での中では、なんたって、金魚づくしが楽しすぎて大好きだ。
なのに。何故か広重・巴水好きの自分は何故か、国芳にはまりきれない。
今回の展示を観てもそれは変わらなかったのだけど、では展示が楽しめなかったかというと、その逆。
大好きな金魚づしが、前後期通して、なんと1点しか展示されない。なんて大胆な選択をしたんだろうか。
だけどそれ以外の作風がずらりと並び、美しい肉筆画まで目の当たりにすると、
金魚づくしがないことの不満が湧いてくることも無く。
好きな絵、観たい絵が無くても不満を抱かせないどころか、今迄断片的にしか知らなかった
国芳の世界に鑑賞者を巻き取っていく感じ。
やはり、春の府中は正解。
ちなみに、展示室を出たところには、府中市美術館の誇るゆるキャラ(?)、
ぱれたんとむら田が火花をちらしていた。
(※写真は許可を得て撮影しています。)
ぱれたんの寺子屋では、ちょっとしたクイズ形式のガイドと、
多色刷りが体験出来るコーナーが↓
枠というかスタンプの下に葉書を差し込み、上から押す、を
5回繰り返すと、
こういう葉書がつくれます。
若干ずれたけど、不器用な自分にしてはまずまず。
スタンプ陰気なので発色も綺麗でかすれにくい。
対するむら田やは・・・。
お遊び通り越して商売を。
ここで葉書と図録が買えます。
(※レシートは出ないそうなので、必要な方は1階のミュージアムショップをご利用下さい。)
壁に貼り付けられた浮世絵が雰囲気だしてる中で、
そろばん片手なむら田。 自分のキャラを心得てるのが憎い?!
桜も終わるかけてるけれど、これからは新緑が綺麗な季節。
今日から後期が始まった、府中市美術館へ是非どうぞ。
国芳の魅力を魅せてくれます。
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