アントワープ王立美術館コレクション アンソールからマグリットヘ 展@茨城県近代美術館 [展覧会@マグリット]
ベルギー近代美術の殿堂 アントワープ王立美術館コレクション
アンソールからマグリットヘ@茨城県近代美術館
茨城県水戸市千波町東久保666-1
TEL:029-243-5111 / FAX:029-243-9992
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kikaku/index.html
【会期】2010年2月6日(土)~3月28日(日)
下記会場にも巡回↓
4月4日(日) ~5月28日(金) ひろしま美術館
6月4日(金) ~7月19日(月・祝) 島根県立美術館
7月28日(水)~10月3日(日) 東京オペラシティ アートギャラリー
■チラシ↓
・・・・・・こんなチラシ作られた日には、東京への巡回まで待てる訳もなく。
はるばる水戸まで遠征。
駅に着いた途端にこんな宣伝にお出迎えされてはテンションもあがるというもの。
千波湖畔に立つ美術館に向かうつつ気分を高め、
さあいよいよ・・・とチケット購入したらば。
■チケット(当日券)↓
当日券のデザインが企画展用じゃないなんて・・・。
オークションサイトで見ると招待券のデザインはしっかり今回専用で
マグリットの他作品(「復讐」)だっただけに悲しさ倍増で涙目。
■図録 表紙↓
かと思いきや、図録デザインのこの渋さ。カッコよすぎる。
去年もベルギー幻想美術館展@bunkamura@渋谷や
「ベルギー近代絵画のあゆみ」展@東京、愛知、山梨、鳥取が開催される等、
ベルギー近代絵画を鑑賞する機会も多かったけれど、
アントワープ王立美術館の近代絵画コレクションが日本でまとめて紹介されるのは初めてらしく、
馴染みのある画家でも初めて観る絵だったりして新鮮な印象。
ベルギー贔屓なもので、好みのタイプであろうとなかろうと楽しめてしまうので
贔屓目が入っているかもしれないけれど、前述の「ベルギー近代絵画のあゆみ」展同様、
派手さはないけれどさりげなく質のいい作品が揃っている印象。
マグリットのポスターとタイトルの「アンソールからマグリットヘ」から連想するイメージよりも
多種多様なラインナップだった。
タイトルは「アンソールからマグリット“まで”」だと勝手に思っていたら、
正しくは「アンソールからマグリット“ヘ”」だった。
この助詞の違いを考えたり、前述の展覧会と比較したりしたら
またさらに楽しめる気がする。
(タイトルが長くてメインタイトルは「アントワープ王立美術館コレクション」かと思っていたら、
「アンソールからマグリットヘ」がメインタイトルだった模様。
ラインナップが誤解されやすくないんだろうかと要らぬ心配をしてみたり。)
アンソールは定番のものとそうでないもの、どちらも
タッチや色遣いがいつもと一味違って感じられたし、
レオン・スピリアールトはどれも風景よりも人を描いた作品だったけど
味わい深いものばかりだったし、
レオン・フレデリックは宗教画っぽくない作品が観られてよかったし、
コンスタン・ペルメークの「冬景色」と
ヴァレリウス・デ・サデレールの「フランドルの雪景色」は、
ベルギー王立美術館展に出品されていたサデレールの「フランドルの冬」を
思いおこさせて興味深かった・・・けれどうまく記事にまとめる余裕がなく。
東京展までに消化出来れば、と思う。
(多分無理だけど・・・。せめて画像だけでも追加出来れば・・・。)
それでもマグリットだけはご紹介をば。
出品は3作品。
ポスターと図録表紙にも使われた「9月16日」は特別出品されたものであることが
強調されていたけど、改修工事中でもなければ貸し出してもらえなかった代物なのかも。
「復讐」 1938-39年
↑招待券のデザインに使われたのがこちら。
マグリット尽くし・・・?
「嵐の岬」 1964年
以前一度だけアントワープ王立美術館を訪ねたことがあるけれど、
その時会えた作品はこの1点だけだった様な気がするので
(うろ覚えだけど)懐かしかった。
しかしながら、この展覧会を観る前に立ち寄った
水戸芸術館のREFLECTIONの映像で時間をくってしまい、
一番肝心のシュルレアリスムのコーナーで時間切れとなってしまい、
音声ガイドも聞き終わらない状態でなくなく美術館を後に。
東京展でがっつり観直さなくては・・・。
最後に美術館内にあるフレンチレストランのプティ・ポワルで
展覧会記念メニューを美味しく頂いたのでご紹介。
ベルギー産ホワイトアスパラガスのスープにつられてAコース¥2,500をチョイス。
メインは魚とベルギー産アンディーブ・ピストゥ風味。
これでベルギービールが置いてあれば完璧だったのに。惜しい。
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