東本願寺の至宝展@日本橋高島屋 [展覧会@日本美術]
宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌祈念
東本願寺の至宝展 両堂再建の歴史
たまたま違う展覧会のチケットを探していて、ふと目に付いたのがこの展覧会のチケット。
東本願寺ともなれば、そりゃ相当のお宝持ってるだろうから覗いてみよう、と
気軽な気持ちで会場へ。・・・甘かった(?)。
親鸞聖人750回御遠忌祈念と謳うからには肖像画から直筆まで縁の品は勿論の事、
応挙に蘆雪、数々の襖絵から徳川家縁の資料から棟方志功の襖絵まで、
錚々たる品が目白押し。
個人的新発見は望月玉泉。
■ 朝日新聞サイト
http://www.asahi.com/event/TKY200903020226.html
■■ 東京展 ■■
【会期】 2009年3月18日(水)~3月30日(月)
10時~20時 ※最終日(3/30)のみ~18時
【会場】 日本橋高島屋8階ホール
■■ 北海道展 ■■
【会期】 2009年4月8日(水)~4月20日(月)
【会場】 大丸札幌店
http://www.daimaru.co.jp/museum/sapporo/higashihonganji.html
■■ 大阪展 ■■
【会期】 2009年4月29日(水)~5月11日(月)
【会場】 高島屋大阪店
■■ 京都展 ■■
【会期】 2009年5月13日(水)~5月25日(月)
【会場】 高島屋京都店
■■ 愛知展 ■■
【会期】 2009年9月19日(土)~10月25日(日)
【会場】 名古屋・松坂屋美術館
↓チラシ
↓チケット
↓図録
画像だと一見、単にシンプルな装幀に見えるけど、
実際は光沢素材の和紙をコーティングした様な質感で
なかなか味わいがある仕上がり。
≪第一章 親鸞と東本願寺≫
まずは親鸞聖人を筆頭に、寺に縁の資料が並ぶ。
・親鸞聖人御影(真向御影) 絹本着色/室町時代
肖像画は通常は右斜め前を向いてる姿が描かれるが、珍しい正面向きの肖像画も展示。
・日野有範絵像 絹本着色/鎌倉時代
親鸞聖人の父である日野(藤原)有範の肖像画。
・親鸞聖人御消息 紙本墨書/室町時代
達筆ではないらしいが、ゆったりした文字だった。
・顕如上人消息 四通 紙本墨書/室町時代
織田信長と争った顕如上人の直筆の手紙は、敵に見つかり難い様、
通常よりも小さいサイズの紙が使われていた。
小さくても右端にしっかり、丸めた書状を縛るコヨリ代わりにする為の
切れ目が入っているものが展示されている。
≪第二章 円山応挙と近世の香り≫
応挙の襖絵が観られるとは、嬉しい限り。
松・竹・梅で若年・壮年・老年を表しているそう。
↓円山応挙 「稚松図」 (わかまつず) : 襖絵 /紙本金地墨画/寛政3(1791)年
↓円山応挙 「竹雀図」 (ちくじゃくず) : 襖絵 /紙本金地墨画/寛政3(1791)年
「稚松図」 と「竹雀図」 が対になった襖絵。
「稚松図」は、細過ぎずラフ過ぎずというか、どんぴしゃな表現が出てこないのだけど、
ごく単純で簡潔な線。
「竹雀」は、かわいらしい雀が3羽。左端の雀は消え入りそうな淡い描写。
雀のかわいさは、肉眼で観て頂かないと画像ではわからないと思う。
↓円山応挙 「竹図」 : 襖絵 /紙本墨画/寛政3(1791)年
↓円山応挙 「老梅図」 : 襖絵 /紙本墨画/寛政3(1791)年
※上の画像では肝心の梅が潰れてしまっているのでチラシ画像も追加
「竹図」 と「老梅図」 が対になった襖絵。
・・・「竹図」 の記憶が無いのは何故だろう。観ていない様な。
見逃したとは思いたくない・・・。
と思ったら、やはり見せてもらってないらしい。出し惜しみしないで下さいよ・・・。
「老梅図」は、わりとあっさりした描写に思えた。
↓月僊 (げっせん) 「山水図」 (右画像は部分) : 紙本淡彩/寛政5(1793)年
左が全体図で、一番下側の真ん中に3人の釣人(右画像)が
描かれているのだけれど、これがまた凄くいい表情をしていて。
釣の成果に満足しているところらしいのだけれど、
こんな楽しげな表情ってなかなかお目にかかれないのではと思う程。
大きめの画像を貼ってみたけれど、これも肉眼で観て頂かないと伝わらないかもしれない。
↓左:円山応挙 「雪中松鹿図」 右:伝・長沢蘆雪 「渓流香魚図」
: 衝立 /紙本淡彩/江戸時代(18世紀)
衝立の裏と表で師弟共演(競演?)。
特別出品だそうで、こんな逸品が観られるとは有難い限り。
鹿は応挙っぽくなくて、逆に渓流は応挙っぽく感じるのだけれど、
応挙の方は真筆とされていて、蘆雪の方は「伝」どまりだそうで。
↓ 拡大してもやっぱり微妙だけど、鹿と渓流を上る鮎の部分を貼ってみたり。
↓石川丈山 「閬風亭」 染筆 (ろうふうてい) / 紙本墨書・江戸時代(17世紀)
≪第三章 幕末と東本願寺≫
東本願寺は徳川家とは縁が深いそうな。
建物の図面が幾つか展示されていたけど、
筆でどうしてあんなに真っ直ぐな線が描けるのか不思議でならない。驚嘆。
↓徳川慶喜 「渉成園」 染筆 : 絹本墨書 /江戸時代(19世紀)
第二章の石川丈山の 「閬風亭」 とあわせて、
書に関心の無い自分にいい字だな、と思わせた染筆。
単に字が綺麗というだけではなく、デザインとしても優れていると思った。
↓近衛忠熙(このえ ただひろ)・徳川慶喜 染筆
: 紙本墨書 /江戸時代(19世紀)
慶喜が上手かったのは書だけではなく。
安政の大獄で落飾(出家)した近衛忠熙の姿を描いたもので、
なんともユニークでお茶目。
歌を読んだのは近衛忠熙自身。
「あし引の 山には すまて
山寺の山の名におふ
山坊主かな
酔山」
※残念ながら図録には歌の解説は無し。
≪第四章 近代京都画壇の宝庫≫
襖絵と衝立のオンパレード。華やかでよかった。
↓幸野楳嶺 (こうのばいれい) 「蓮池図」 (れんちず)
: 杉戸絵 /板地著色/明治27(1894)年
左側の色鮮やかさに対して右側の劣化が激しいのは、
杉戸を開いた時に、右側が外側になる為に傷みやすかったからだそう。
実際に目にすると、左右の落差がより一層際立つ。
↓久保田米僊 (くぼたべいせん) 「波涛大鷹図」
: 衝立 /紙本金地著色/明治29(1896)年頃
本願寺の建物はでっかいので、衝立もでっかくて迫力あり。
この衝立の鷹は写生に基づいているそうで、作品の大きさもあって迫力が増している。
濁った海水を表現する為の群青の絵具を特注したり、
波も胡粉では物足りないからと水晶を砕いたものを使ったりして、
作品の御代はほとんど絵具代に消えたらしい。
ちなみに、展示はされていなかったけれど、別の衝立「波涛千鳥図」と対になっている。
↓内海吉堂 (うつみきちどう) 「芦雁図」 (ろがんず)
: 襖絵 /紙本金地著色/明治28(1895)年
↓岸 竹堂 「桜孔雀図」
: 襖絵 /紙本金地著色/明治28年(1895)年
上の2作品は並べて展示されているので、是非見比べて頂きたい。
比較ポイントは、作品の鮮明さ。
「芦雁図」は修復後で、 「桜孔雀図」は修復前。
色彩の鮮やかさは勿論のこと、襖の枠の漆の輝き具合は一目瞭然。
(教えて貰う迄気付いてなかったのはナイショだ。)
↓望月玉泉 「唐獅子牡丹図」
: 衝立 /紙本金地著色/明治28(1895)年
絵の上手さは勿論のこと、唐獅子の可愛らしさは特筆すべきものがある。
(かわいいという表現が適切かどうかは微妙だけど。)
会場で販売していた絵葉書が中途半端なフレーミングだったのが残念。
↓望月玉泉 (もちづきぎょくせん) 「安養六種図」 (あんようろくしゅず)
: 襖絵 /紙本金地著色/明治28年(1895)年
描写の上手さは勿論のこと、その華やかは人の目を惹きつける。
キャプションには右半分が動で左半分が静だとあったけど、
左側の鶴も静かな雰囲気は湛えつつ、充分動的。
しかしこの角度からの孔雀の描写は珍しいのではないだろうか。
なんとも魅力的な逸品。
こういうのを、1枚もので絵葉書にして欲しいところ。
※迫力ある孔雀のアップ画像は、こちらの東本願寺サイトでどうぞ。
≪第五章 焼失と再建の歴史≫
再建に使われた用具や毛綱などを展示。
↓「御影堂五十分の一建起図」 (ごえいどうごじゅうぶんのいちけんきず)
: 紙本墨書/明治28(1895)年
こんなペーパークラフトみたいなものもあったんだ、と興味深い。
他にも、明治28(1895)年の殿舎再建時に京都駅構内から敷設された
「東海道線引き込み図」 (青焼 /明治時代(20世紀))なんてものの展示もあった。
京都駅とは御近所さんとはいえ、流石東本願寺、やることのスケールがでかい。
≪第六章 棟方志功と念仏の教え≫
版画で有名な棟方志功は東本願寺に縁があり、
別邸・渉成園にある園林堂にはその肉筆による襖絵がある。
今回はその半分近い24面を展示。
目が悪い志功は画面に顔を寄せて描いたそうで、
是非その視点で観てほしいと、あえてガラス張りのケースに入れず、
肉眼で間近に観ることが出来る展示形式にしたそう。
襖絵の配置も出来るだけ実際の配置に沿うようにしたそうで、
配置された位置がわかる様に図録には図面まで記載されていた。親切だ。
↓棟方志功 「天に伸ぶ杉木」 園林堂襖絵 :紙本著色/昭和33(1958)年
数が多いので、チラシより一例。
これは力強く杉を描いているけれども、版画の力強さとはどこか違う。
もう一方の襖絵「河畔の呼吸」の方は静けさも感じられた。
そして出口近くで東本願寺と宝物(作品、絵師)を紹介する映像が
上映されていたけれど、なんと所要時間20分。参考になるけどちょい長い。
・・・そんな感じで見所満載。
デパートの催事場だからと軽い気持ちでいったら大間違いだった。
一通り観るだけで1時間半(確か映像鑑賞込でこの時間)は妥当だけど、
丁度観終えて会場を出たところで、当初予定になかったという、
東本願寺総務部の近松さんによる解説会(約30分)があるというので
お昼抜きなのにまた会場に逆戻り。
(結局、3時間も会場に缶詰(?)とは我ながら想定外。よれよれと家路に着いた。)
この記事にも反映させて頂いたけど、歴史的背景から作品の見所まで、
聴くと作品への理解や親しみがぐんと深まる。聴いてよかった。
最後に「まだまだ話足りないのですが・・・そこは記念に図録を買って頂いて」
という商売上手に、いったんは断念した図録を買って帰ってしまった。
・・・お布施と見做して功徳もらえませんか?・・・なんて図にのってみたり。
しかし襖絵や衝立はweb上で雰囲気や見所を伝えることが出来ないと痛感。
各地を巡回するので、是非直に観て頂きたい。
・・・実は随分前から西の方の本願寺も展覧会が巡回中だったと
コメント欄で教えて頂いたので、URL掲載↓
(情報有難うございます。)
■ (西)本願寺展
http://daionki.hongwanji.or.jp/ka_honganjiten.html
2009年4月18日(土)~5月31日(日) @名古屋市博物館
http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji090418.html
う~ん、日本の芸術の歴史の奥深さに敬意を表しますね、
これほどの作品でありながらなかなか目にしない作品ばかりです。
棟方志功は肉筆で襖絵の作品もあるんですね。
by いっぷく (2009-03-25 10:05)
>いっぷくさん
いやー、今回初めて見つかったという品もあったりして、
全体でどれだけのお宝があるのか想像もつきません。
東本願寺に対する西本願寺の品揃えも気になります。
志功の襖絵はケースに入れずに前に畳を置いたりして、
実際の室内での配置に近い展示をしているので、見応えがあります。
#本文に技法と年代を追記しました。
by m25 (2009-03-25 19:28)
ご存知かもしれませんが、西本願寺の至宝を紹介する「本願寺展」が来月18日から名古屋市博物館(以下HP)で開催されます。
http://www.museum.city.nagoya.jp/tenji090418.html
この展覧会は昨年九博、広島、徳島で開催され、名古屋⇒金沢⇒札幌
へ巡回します。
私は名古屋が地元なので来月見て来る予定です。
by m25様 (2009-03-26 21:59)
>memeさん
TBとコメント有難うございます。
西本願寺も展覧会開催するのですね。知りませんでした。
情報有難うございます。
東を観たならば西も観るべし、と思うのですが、
この時期には名古屋には行けないかもしれません。
どうして今回に限って東京には来てくれないのでしょうか。
追加開催して欲しいです。
by m25 (2009-03-26 23:11)
こんにちは。
沢山の画像ありがとうございます。
見過ごしていたことが沢山有り、勉強になりました。
棟方志功は戦時中、私の田舎に疎開しておられました。
目が悪く、道で奥さんに会っても、他人と思って挨拶されてました。
by とら (2009-03-29 13:52)
m25さんこんばんは。詳細な図版画像をありがとうございます。展示の記憶がよみがえりました。
解説も聞かれたのですね。映像でも東本願寺のことが良く分かる仕掛けになっていましたが、構成も含め、なかなかの展覧会だったと思います。私も予想よりも長居して見入ってしまいました。
応挙の枯れた味わいから、一点しての濃密な玉泉まで見所満載でしたね。会期が短いのが悔やまれるほどです。
by はろるど (2009-03-29 19:09)
>とらさん
この記事が御参考になったのでしたら、嬉しいです。
メモの準備をしていなかったので、解説して頂いた記憶を
掘り起こしながら書きました。
棟方志功と縁がおありなのですね。
あの線の力強さは視力の悪さから生まれたのでしょうか。
by m25 (2009-03-30 22:27)
>はろるどさん
画像がお役に立ったのでしたら嬉しいのですが、
襖のツナギ目が潰れてきちんと表示出来ていないのが申し訳ないです。
(なのでチラシの「老梅」画像を追加しました。)
田淵俊夫の襖絵の時は、作品が絞られていたせいかあっさりした印象でしたが、
今回は襖絵も衝立もボリューム感がありました。
ほんとに、予想外に良くて満足度も高い展覧会でした。
by m25 (2009-03-30 22:31)
こんばんわ。はじめまして。東本願寺の近松と申します。
このたびは「東本願寺の至宝展」にご来場いただき、誠にありがとうございました。
至宝展の企画を担当した者として、ご観覧の皆様の評価が気になり、様々な方々のブログを、失礼ながら勝手に拝見しておりました。
たいへん喜んでいただけましたようで、本当にうれしいです。
このような形で展覧会を催すのは、東本願寺として初めての試みであり、どのように受け止めていただけるか、不安な面もありましたが、このようなコメントをしていただいており、本当に有り難く思っております。
不眠不休…とは言いませんが、長い間苦労して、開催した甲斐がありました。
「解説会」は、開会当日に髙島屋様からの依頼があって1回だけのつもりでお話したのですが、どうもその後も要望があったようで、私が出張で顔を出した際に、1日2回ずつやっておりました。
図録に関しては朝日新聞社様の発行でして、何冊売れても東本願寺には関係ないのですが、編集・デザイン・執筆に携わったものとして、ぜひとも手に取っていただきたく、厚かましくもご購入をお願いしてしまいました。
今後も一宗派という視点からではなく、広く皆様に喜んでいただけるような内容のものを提供していきたいと思っております。
突然の長文、大変失礼いたしました。あまりの嬉しさに、思わずコメントを入れてしまいましたが、ご気分を害されるようなことがありましたら、深くお詫び申しあげます。
それでは、失礼いたします。
なお、展示等につきましてご質問等がございましたら、私どものホームページからメールを送っていただきましたら、対応させていただきます。現在は札幌展、大阪展の準備やテレビ番組制作の準備をしておりますので、迅速な対応は困難かもしれませんが、必ず対応させていただきます。
by 近松 誉(東本願寺) (2009-04-02 20:01)
>近松さん
先日は丁寧な解説をお聞かせ頂き有難うございました。
解説後にお礼申し上げることが出来ませんでしたので、
御本人にこの感激をお伝えすることが出来て嬉しい限りです。
しかも好き勝手な放言にも関わらず好意的に受け止めて下さって感謝します。
コメント頂けて感激しております。
展覧会を開催するにあたって、企画から実施まで膨大かつ大変な作業を
要するということは、素人にも想像に難くありません。
初めて見つかったという展示品も幾つかございましたので、
全宝物の中から作品を選ぶだけでも気が遠くなる様な作業だったと存じます。
ご苦労お察し致します。
図録ですが、のせられて(?)買って正解でした。
解説が簡潔でしたので読みやすかったです。
記事でも触れましたが、志功の襖絵配置図を載せられた気配りには感動しました。
東本願寺の紹介もガイドブック無しで概要がつかめるので助かります。
そして百貨店で催される展覧会では作品リストが配布されない事が殆どで
残念なのですが、図録巻末にリストを載せて下さっていたのも嬉しいです。
図録の全頁と追わずとも展示品が一望出来るというのはやはり有難いです。
所蔵品を常設展示する施設が寺院内にあれば嬉しいと思う反面、
やはり特別拝観の機会に本来の姿を拝む方がよいかもしれないなどと、
まだ観ぬ所蔵品にも思いを馳せております。
またどこかでお目にかかる機会がございましたら幸いです。
今回は眼福を有難うございました。
by m25 (2009-04-03 21:49)
m25さま
お返事をいただき、たいへん感激しております。東本願寺の近松です。
過分のお言葉を賜り、本当に感謝しております。担当者がどれだけがんばったとしても、ご覧いただくことがなければ意味がありませんので、本当に嬉しいです!
今回の展示によって、望月玉泉はじめ近代京都画壇の方々が東本願寺のために渾身の筆を揮われた作品群(の一部)が、m25様はじめ多くの美術ファンの方々のお目に触れる機会となったことを、本当に良かったと思います。
札幌展では、竹内栖鳳「飛天舞楽図(草稿)」を展示いたします。東京展で展示できなかったのが残念ですが、会場ごとに事情がありますので、ご容赦いただきたいと思います。
今後とも、4度の焼失と再建を繰り返してきた東本願寺ならではの展示ができるよう心がけてまいります。どうか、よろしくお願いいたします。
by 近松 誉(東本願寺) (2009-04-05 18:47)
>近松さん
こちらこそ御丁寧なお返事を頂き有難うございました。
一鑑賞者の言葉を真摯に受け止めて下さったことに感謝の気持ちで一杯です。
図録に見当たらなかったのですが、竹内栖鳳の「飛天舞楽図(草稿)」
は急遽出品が決まったのでしょうか。
申し遅れましたが、今回のチラシデザイン、秀逸だと思います。
黒地に浮かぶ金の輝きは画面が引き締まり、
気品に満ちた格調高さが伝わってきて凄く気に入りました。
チラシデザインを担当された方にもこの感想が伝われば幸いです。
by m25 (2009-04-08 00:52)
m25さま
竹内栖鳳の作品は、急きょ出陳を決めたもので、北海道限定です。
本来は玉泉の「桜花図/松に藤花図」衝立を展示する予定でしたが、会場の都合により壁面展示となったので、壁面でも可能なものを、ということで入れました。ですので、図録には掲載しなかったのです。申し訳ありませんでした。島田先生の解説には触れられていたかもしれません。
ただし、北海道展ではけっこう話題になっているので、名古屋あたりには出すかもしれません…。今後の声しだいというところでしょうか。
ちなみに、東本願寺出版部発行『両堂再建』という図録には図柄が掲載されています。
チラシデザインは、大阪の若手デザイナーが手がけました。図録のアートディレクションも全て彼です(表紙は思いっきり私の趣味で作ってもらいましたが)。彼に伝えておきます。きっと喜びますので!!!ありがとうございます!
by 近松 誉(東本願寺) (2009-04-13 16:20)
>近松さん
竹内栖鳳の件、詳細な説明を有難うございます。
話題になっていると聞くと気になりますが、
またどこかで作品を拝見出来る機会を待ちたいと思います。
また、デザイナーさんにも感想をお伝え頂けるとのこと、有難うございます。
今回は主催者の方と密にコミュニケーションを取らせて頂けたことに感激しております。
おかげさまで展覧会が終わってからも余韻を味わうことが出来、嬉しい限りです。
本当に有難うございました。
by m25 (2009-04-16 22:24)