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菊池哲男写真展 「山の星月夜 眠らない日本アルプス」 @大阪・本町 [展覧会@写真]

   
  菊池哲男写真展 「山の星月夜 眠らない日本アルプス」
 

  ■ 東京展
     会期: 2008年10月17日~10月23日 (終了)
     会場: 富士フイルムフォトサロン東京
(六本木・東京ミッドタウン)

  ■ 大阪展
     会期: 2008年10月31日(金)~11月6日(木)
          10:00~19:00 (最終日は15:00迄)
     会場:
富士フイルムフォトサロン大阪
         http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/0810o.html#kikuti
      入場無料

 ↓ DM
  菊池哲男写真展「山の星月夜 眠らない日本アルプス」 DM_表.jpg


末尾でご紹介する写真集発売にあわせて開催された個展。
菊池哲男さんの写真は,去年東京都写真美術館での展覧会で初めて拝見して
(その時の記事はコチラ)、こんな山岳写真があったのかと目から鱗で感激したのだが、
ぼーっとしていて東京で個展をされていたのを気付かずにいた、ら。

姫路に川瀬巴水展後期を観に行った帰り、帰途に着くまでちょっと時間があったので
散歩がてら梅田から心斎橋まで歩いてたら、冨士フィルムフォトサロン大阪が。
こんなところにフォトサロンがあったんだと思いつつもチラ見した案内表示が特に目をひかず、
入口を通り過ぎた後のウインドウに「菊池哲男」(敬称略)の文字が。
あわてて引き返し、じっくり堪能。小さいスペースなのに1時間程長居してしまった。

槍ヶ岳山頂を目指す光の道、
星の軌道が残るグレーの空と樹の影のコントラスト、
雪山の頂きの向こうに広がる街の明かり、
夜の闇に浮かぶ幻想的な雪煙、
宝石の様に浮かぶ夜のテント、
等々。
ツボに入りまくりの作品を堪能。


しかもラッキーなことに、ご本人がギャラリーにいらっしゃった。
質問に対する回答や撮影時のエピソードや撮影方法などなど、
素人にも詳しく丁寧に盛りだくさんの内容を語って下さった。
切れ目なくお客さんと話をされていて喉は大丈夫だろうかと心配になる程。
いい人だ・・・。


会場では写真集のほかにもカレンダー(800円)も販売されていて、
他のお客さんがカレンダーにサインを貰っているのをみて便乗。
amazon等で扱ってないか探したのだけど、
ご本人のサイトにもまだ載せられてないみたいなので、表紙だけちょっとご紹介。
菊池哲男 カレンダー 2009 「日本の山と高原」 表.jpg



菊池さんが撮られる写真は、山を知り尽くした人ならではの発想と長い長い時間の賜物。
季節や星や月の時間毎の表情を熟知してるが故に
こういう写真を撮りたいと狙いを定めるのだそうだけど、
気象条件が揃う撮影チャンスは年に1度程だったりすることもあるから、
狙い通りの写真が撮れるまで数年がかりということもざらだそうで。
会場のそこかしこに並ぶのはそんな風に何年も追い続けられた写真ばかり。


ちなみに、真っ暗な山の中で一人ぼっちという状況は
かなり恐怖にかられるのではないかと思うのだけど、菊池さんはその状況を
「話相手がいない分神経が研ぎ澄まされて自然と対話が出来る」と仰る。
もう言葉もなく感心するばかりだった。


山の星月夜―菊池哲男写真集 眠らない日本アルプス

山の星月夜―菊池哲男写真集 眠らない日本アルプス 

  • 作者: 菊池 哲男
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 大型本

    定価:3,570円(本体3,400円)


画像を載せたいのでamazonのアフィリを貼ったけど、
ご本人のサイトで購入すると送料無料の上サイン付という大サービス!
こちらから購入ページに飛べます↓
http://www.t-kikuchi.com/books5.html



東京を見逃したのに大阪で偶然に偶然を重ねて個展を拝見する事が出来た、
意外な自分の運の強さに乾杯!
大阪は本町近辺にお勤めの方や近くに用事のある方、
最終日以外は19時まで開場してます。是非帰りにお立ち寄りを。


タグ:菊池 哲男
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コメント 2

いっぷく

お久しぶりです。菊池哲男写真展すばらしいですね、上記3枚の写真からも十分魅力は伝わりますよ、なかなかこんないい瞬間に出会えませんね。
僕も昔はこんな尾根づたいを何日も歩いた山男の時期もありましたからちょっとわかります。素晴らしい人と出会いましたね。

by いっぷく (2008-11-29 06:47) 

m25

>いっぷくさん
 有難うございます。会場にあった写真は尚素晴らしくて、
 どれもこれも自分好みで堪りませんでした。
 流石に現役の作家さんの画像を掲載するのは躊躇われたので
 画像はDM等のみにしましたが、よさが伝わったなら何よりです。

 しかし、イギリスでもよく散策しておられると思ってましたが、山男の時代がおありとは。
 懐かしい写真がありましたら、是非拝見したいです。
by m25 (2008-11-29 20:09) 

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