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シュルレアリスム展 -謎をめぐる不思議な旅- [展覧会@マグリット]

国内所蔵の作品によるシュルレアリスムの展覧会、
「シュルレアリスム展-謎をめぐる不思議な旅-」展



↑チラシ表(ポスターも同デザイン)


↑チラシ裏


出品作家約30人、出品点数約110点とのことで、
会期中の展示替えがあったり、会場により展示作品が異なったするので、 ご留意を。


【会期・会場】
2007年2月21日(水)~3月25日(日)   @ 埼玉県立近代美術館
 (埼玉展感想はこの記事です。) 

2007年4月7日(土) ~5月27日(日)    @ 岡崎市美術博物館@愛知県
 岡崎展感想はこちら
 
2007年6月2日(土)~7月8日(日)     @ 山梨県立美術館
 山梨展感想はこちら
 
2007年7月21日(土)~9月2日(日)    @ 宮崎県立美術館
 宮崎展感想はこちら

2007年9月15日(土)~10月28日(日)  @ 姫路市立美術館@兵庫県
 姫路展感想はこちら


↓マグリット作品展示予定

マグリットの作品も結構あちこちから集められてて、以下の作品を展示予定。
(現時点での予定ですので、変更の可能性もあり。)

■ 全会場にて展示予定

 ≪姫路市立美術館所蔵品≫
  ・ジョルジェット (1935年・油彩)
  ・観光案内人  (1947年・油彩)
  ・幕の宮殿    (1964年・グワッシュ) ※ 期間限定の可能性有
  ・宝石       (1966年・グワッシュ) ※ 期間限定の可能性有

 ≪宮崎県立美術館所蔵品≫
  ・現実の感覚 (1963年・油彩)
  ・白紙委任状 (1966年・グワッシュ)


■ 埼玉のみ展示予定

 ≪広島県立美術館所蔵品≫
  ・人間嫌いたち (1942年・油彩)
   

■ 岡崎、山梨のみ展示予定

 ≪ポーラ美術館所蔵品≫
  ・水滴          (1948年・油彩)

 ≪大阪市立近代美術館(仮称)所蔵品≫
  ・レディメイドの花束 (1957年・油彩)

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■ 追記

埼玉展(当記事)の他、

岡崎展観てきました↓
http://blog.so-net.ne.jp/magrittian/2007-07-02

山梨展観てきました↓
http://blog.so-net.ne.jp/magrittian/2007-08-23

宮崎展観てきました↓
http://blog.so-net.ne.jp/magrittian/2007-08-24

姫路展観てきました↓
http://blog.so-net.ne.jp/magrittian/2007-10-25

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というわけで、埼玉展ももう終わろうかというところで書くのもタイミングが悪いけれど、
とりあえず、今書ける範囲で。

3/3(土)にトークギャラリー開催にあわせて埼玉展を鑑賞。 


↓美術館のある公園入口の看板。いい感じ。


↓公園内も結構いい感じ


↓ 公園内にある埼玉県立近代美術館

 


ここは週末でも比較的すいていてゆったり観れるのがいい。
が、流石にトークギャラリー時は狭いスペースに30人程が団子状態でぎゅうぎゅうなので
作品にぶつかったりなんて事故がないか少々心配に。

日本で「シュール」というとちょっとヘンなもの、不思議なものというイメージがあるけど、
「現実」を真摯に突き詰めていったのがシュルレアリスムだったということを
是非知ってほしい、作品をただ観るのではなく、そこから考察を広げていってほしいと
いう様なお話を伺ったのが、印象に残った。

いつもマグリットの絵を観る時はたいてい何も考えずぼーっと観てるんだけども、
「現実の感覚」を前に担当学芸員さんが仰っていた、
常識/非常識を問う
というか、現実というものを捉えなおす、
それをやらないと面白くないみたいなお話が印象深かった。
一見非常識でも、視点を変えれば常識でも有り得る、と。
「現実の感覚」を例にとって、「岩が浮いてるのは非現実的に見えても、
宇宙から見れば岩が浮いてても何もおかしくない」という説明は、
とてもわかりやすかった。
目から鱗で、ありゃ、自分は全然マグリットをわかってなかったのか、なんて思ったり。

通常シュルレアリストとみなされない(らしい)カンディンスキーの作品や、
タンギーの妻だったケイ・セイジら有名でない(と思われる)シュルレアリスム系作家の作品を
もってきたこと、章立ての構成、前述の学芸員さんのお話から、
シュルレアリスムをどう捉えてどう観せるか、懸命に工夫を凝らして
丁寧につくりあげた展覧会、と感じられた。


・・・といった感じで意外と思ったよりボリュームのある展覧会で、
岡崎市美術博物館のコレクションの質量の充実ぶりに驚いた。
昨秋のコレクション展、我慢したのは勿体無かったかも・・・。


今回はまた、図録の装丁も凝ってていい。
表紙の縦縞模様は別珍の様な布が貼り付けてある。
50部位の限定予約で表紙が黒いファーに覆われてるバージョンもあり。

↓ 図録(表&裏)
  

 

今回、ミュージアムショップにてポスターが300円で販売されてたのには泣いた・・・
(↑嬉しくて&脱力で)。
果たして巡回展のチラシ、ポスターを飾るのはマグリットか否か。
気になる木になる・・・。

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 <おまけ>
ご存知の人も多いかもしれないけど、ここのコインロッカーには宮島達男の作品、“Number of Time in Coin-Locker”がある。
こういう遊び心がある美術館っていい。
とはいえ、自分が使おうと思ったら全部塞がってた、なんて時にそう思う余裕があるかどうか・・・??





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コメント 5

いっぷく

確かに視点を変えると様々な見かたができて面白いですね。
岩が浮いていても宇宙では当たり前、なるほどですね。
現代の技術進歩にもそんな「常識を覆す」というようなことが日々おこっていますね、特にハイテクの新製品などを購入すると驚きが満載です。
視点を多く持っていたいですね。公園の写真で遠くに見えるのは
楽器ですね。
by いっぷく (2007-03-24 09:59) 

m25

>いっぷくさん
 いやなんだか、シュルレアリスムとはどういったものかとか、
 すっかり忘れていたというか気にしてなかった自分がイタタタ、という感じです・・・。
 だからこそ、当初予定になかったギャラリートークを聴けてよかったです。
 ためになりました。
 また、公園の楽器ですが、この手前に噴水だか池があるんです。
 次にこの美術館に行ったら、その写真も撮ってきますね。

>naonaoさん 
 nice有難うございます。naonaoさんもこの展覧会、ご覧になりましたか?
by m25 (2007-03-25 12:45) 

m25

岡崎市美術博物館での展覧会、当初4/1(日)よりとご案内しておりましたが、
4/7(土) からに変更になっていました。
もう既に岡崎展は始まっていますので今更訂正しても遅いのですが、
訂正の上、お詫び申し上げます。
by m25 (2007-04-14 16:31) 

Tak

こんばんは。

ここの美術館好きで以前はよく行きました。
公園入口にあった展覧会の看板良かったです。
それにコインロッカーも!!

黒川氏の建物の割りに?
まとまっているように思えます。
エレベーターが油圧式なのは
どうしてなのかな~
by Tak (2007-04-15 22:30) 

m25

>Takさん
 ここ、折角建物から飛び足したアートもあるのに、見事木に隠れてるのがおかしいです。
 あの、油圧式のエレベーターがって、どういうことですか?
 日常的に使ってるのと何か違うのでしょうか。
by m25 (2007-04-20 02:49) 

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