飛び込みで晩御飯 [白墺旅行・2005]
・・・なんてタイトルを書くと大袈裟だが、
ウィーンでの乗り継ぎの際、(しなくてよいのに)リコンファームでもしとこっかな~と
無駄に張り切って言葉の壁に撃沈した身には、通りすがりのお店に入って
食事するなんてたいそう度胸のいることである。
なので、醍醐味にかけるとは思いつつも、ガイドブックを参考にすることが多い。
泊まったホテルの近くにも、ガイドブックに掲載されてた“Rouge Tomate”が
よさげだったので、到着初日のご飯はそこで食べようと決めていた。
で、ホテルへの道中、タクシーでその店の前を通った、のに。店に辿り着かず・・・。
ホテルのすぐ近くなのに??
困ったところに、とある店のメニューに「アスパラガス」の文字が。
おお!アスパラだ!と勇気を振り絞って店に入るも、断られる。
人種差別とかじゃなくて、満員だったせいだと思おう・・・。
(被害妄想大。言葉が出来なくて悪かった様な良かった様な・・・?)
ホテルの周辺をうろうろするが、なかなか店がない。
他に選択肢がなかったので、真っ赤な壁のお店のドアをこわごわ押してみる。
かなり照明を落としてあり、どんなお店か感じがつかめず緊張。
・・・あり?メニューにビールがない・・・。ベルギーなのに?!
しかも(というか、たいそう当たり前なのだが)、メニューは仏語オンリー。
ガイドブックも辞書も持たずに来てしまったので、つるっつるの脳みそを振り絞り、
見覚えのある単語がないか、文字通り(細い)目を皿の様にしてメニューの文字を追い続けた。
結果。
白アスパラがない・・・。春なのに・・・。涙。
海老発見・・・。感涙。
見つけたっていったって、食材に海老の名前があっただけで、
どんな料理かなんてわかりはしない。腹をくくって海老を頼む。
メニューにないったって、ベルギーに来てビールが呑めないなんて我慢ならんので
お店の人にビールがないか訊くと、3~4つ程の銘柄を挙げてくれたので、
聴き取れた中から、レフを注文。
更にバゲットはいるかと訊かれ、何を訊かれてるのかと一瞬ぱにくった後、
・・・パンのことだと認識出来、お願いする。
そうやってありつけた晩御飯が、これ。
海老の串焼きに玉葱とソース(辛目だったかな?)がかかってて、サラダが添えてある。
メインの海老はやや焦げ焦げな風味が香ばしさを醸し出し、そのシンプルな香ばしさが印象に残る、
結構いけるお味だった。
玉葱の苦味がちょっと辛かった(生の玉葱の苦味が苦手。)ので、同じくつけ合せの
マッシュポテトっぽいサラダのマヨネーズ系の甘味で中和。
お店を出た時はもう暗くて小雨が降っていたので、後日明るい時に再度店の前まで行ってみた。
エスニック系のお店っぽい・・・。(だから白アスパラがなかったのか・・・。)
ちなみにお店の名前は、“La Petite Metisse”。
普段なら、絶対びびってこんなお店入らない。
いい経験出来てよかったなぁ、なんて思ったり。
(へたれは、ご飯一つで大騒ぎ・・・。)
ベルギーって白耳義とも書くのでしょうか、変換したらこんな文字が。
白墺もベルギーって読むんでしょうか?
なんとも当て字なのかよくわかりません。
やはり旅行で肝心なのは食ですね、探している時間の方が結構かかったりして困る場合がありますね。
満足できる所に当たれば旅に思い出が一つ加わる事もあるでしょう。
外から店内の様子がうかがえて、メニューを店頭で見て入れるのはそれなりに
決め手もあっていいですが。
一体僕はベルギーで何を食べたか?思い出せるのはマッスルという、ムール貝がたくさんなべに入った料理かな。
あんまり食に迷ったら時には買い食いになっちゃいます。
by いっぷく (2006-08-07 09:42)
>いっぷくさん
外国の名前って、漢字で書くと、さっぱりわからなかったり、
なるほどっていう当て字だったり、結構クイズとして楽しめます。
ベルギー=白耳義も、「?」ですよね。
音にしろ意味にしろ、何を当てたのかぴんときません。
ちなみに「白墺」ですが、「白耳義+墺太利」です。
この旅行の訪問先がブリュッセルとウィーンでしたので、
各々の国の頭文字をくっつけました。
そうそう、旅先での食、すっっごく大事ですよね。
基本的に自分が海外に出るのはマグリット目当てなので、
旅の目的はアートなはずなのですが、最近、呑む・食べるの比重が
増しつつあります。
ベルギーは特に、呑むも食べるも、おやつからお酒まで堪能出来ますから、
尚更ですね。
ムールならバケツ2杯はいける自信がありますが、つけあわせのフリッツは、
1皿目からダウンしてしまいます。
でもベルギーでフリッツ抜きなんて、邪道・・・。修行が足りません。
by m25 (2006-08-08 02:18)